06年6月25日(日)
午前中、しおんの腕に出来たデキモノを細胞診してもらうために病院へ。 小雨が降っていたので、籠に入れて行くことに。 いつもなら玄関から出てしまえば、きょろきょろ外を見たりするしおんなのに なぜか籠から出ようとする。なんだか病院に行くのを酷く嫌がっているように思えた。 こんな事は初めて。昨日から遊びに来ていた友達も一緒に出たから 何か不安に感じたのかも知れないけど・・・。友達は買い物に出かけたので駅近くで別れて 病院へ。今日は中型犬が2匹待合室にいて。その後もじゃんじゃん犬ばかりが来てしまった けれども、しおんは怖がる様子もなく、時々となりに座った忙しなくイスに上ったり降りたりする 犬にご立腹の様子。ってか私もちょっとイラっとした^^; 30分くらい待ってようやく呼ばれた。体重は6.9kg。 でもそんな事どうでも良かった。みーちゃんの耳の時みたいに 早くデキモノを診てもらって「大丈夫!」と笑い飛ばして欲しかった。 なのに先生は「周りの毛を刈ってもいいですか?」って。 デキモノがあるところは毛が無くなっていたのに、やっぱり不審なデキモノなんだよね。 バリカンで毛を刈るときにはおとなしく刈らせてくれたしおん。おりこうさん、ありがとう。 毛を刈って見やすくなったデキモノを診て、悪性の腫瘍だとかなんだとかの診断は 難しい事を説明してくれた。ネットでも散々腫瘍は見た目では判断できないと知っていたけど みーちゃんの時みたいには言ってくれないんだなってがっかりした。 (ちなみにみーちゃんのポツはもう無くなりました。) 先生が色々な腫瘍の説明をしだしたけれど私の耳には届かなかった。 怖かったけれど思い切って切り出した。 「肥満細胞腫じゃないでしょうか?前に見せて貰った事があるのですが似てるんです。 執拗に痒がってたりムズがったりはしてませんが、舐めてるところは見てます。 ただ、毛づくろいの流れの中での事と言えばそうも思えるし・・・。」 と言ってるそばからしおんがデキモノを舐めだした。毛を刈ったから??それとも? 先生の初見では赤みを帯びてないし、肥満細胞腫・・・どうだろう?との事。 デキモノの厚さと言うか高さも無い上に前脚なので、うまく注射器で吸いだせるか分らないのと もしも吸いだしたとしても、偶然なんでもない細胞だけが吸いだされる場合もあるし・・・と。 しっかし診察するには切り取って、病理検査に回すことがいいのだけれど・・・と。 少し迷った。針を刺すのは痛い。肥満細胞腫なら刺激を与えてはいけない。 かと言って表面だけ切り取って肥満細胞腫だった場合に、また切り取る手術が必要になる。 グルグル迷って、針生検だけお願いした。 なぜかカラーを持ってきた。やっぱりただの注射と違って痛いの? 去年の今頃脂肪腫を針生検した時は後足だったからカラーなしだったの? それとも担当が女医さんだったから?んんん?ともかくカラーをした。 いつもなら採血の時に助手さんが来るのにこない。 これもまた不思議。去年の脂肪腫の時は助手さんが保定したのに。 なので座ったままのしおんを私が包み込むように抱きしめた。 そこでハッとした。前回みーちゃんの時にACで私から離れたくない!って言ってたから 抱っこしたままでの診察を望んだ事が理由かも? だとしたら、確かにその方がいい。でも結局しおんが嫌がったので助手さんに登場頂いた。 ここでやっぱり先生はみーちゃんの時の事があっての判断だったんだって悟った。 1回目失敗。 2回目刺そうとした瞬間に先生が自分の指に刺してしまい・・・痛そう。 助手さんと注射針ってとっても鋭利で怖いって話をしてたら、先生が戻ってきて しおんが手を引っ込めてしまうから、もしタイミング悪く動くとデキモノが大きく切れてしまう かも?と怖い事を言う・・・でもそれだけ神経を使ってやってくれてるって事に感謝。 3回目と言うか2回目の続き。しおんが大きく体をひねってしまったけれどなんとか摂れたそう。 しおんは体が大きいので、ホンキを出すともの凄い力だ。しかも猫の体は柔軟だ。 私も両腕で抱え込んで抑えてた上に、助手さんが腕をおさえ、先生も腕を抑えていたのに 全然ダメだった。もう自分の腕が折れてもいいってくらいの勢いで体をねじった。 でもこんなに嫌がってる中、私のほっぺを舐めてくれた。 止血のために助手さんが患部を抑え、私は抱えた手をゆるめて「嫌だったよね、頑張ったね!」 と褒めまくっていたら、助手さんも一緒に褒めまくってくれた。嬉しかった。 しおんは体が大きい分、牙も凄いし爪も凄い。だからこういう場合は嫌がられる場合が あるから、ほっとした。止血が終わり結果を待合室で待つことに。 待合室はまたもや犬が増えていた。入りきれない大型犬も外で待機。 その中に洗濯ネットに入れられたアメショもいた。いやだ~帰る~と鳴いていた(笑) 待合室からは診察室の窓を通して顕微鏡を覗く先生の姿が見えた。 去年の脂肪腫の時はすぐに分ったのに・・・ってまた去年と比べてしまう。 でもさっき止血し終わって出てきたときは先生は他の診察室に居たし、しおんのじゃない よその検査?ドライヤーの音も聞こえるし・・・不安が増す。 どれくらい待ったのか分らない。診察室に呼ばれ「肥満細胞腫みたいですね・・・」と なんとも言えない表情の先生が言った。なんだか普通に「やっぱりそうでしたか。」と 答えてしまった私。ほんとは泣き出しそうだったのに。その反応を見てか先生が話しだした。 「今までこんなにたくさんある例を見た経験がないから、もしかしたら他のモノかも知れない。」 タクサンアル?ミタコトナイ?ホカノモノ? 「顕微鏡覗いて見ますか?」 と言われ覗いてみた。紫みたいな青みたいな粒が見えた。でも何がいっぱいなのか分らない。 ってか、先生に問う事もできないまま 「いっぱいありますね。」 と意味不明なつぶやきをしただけ。 先生はそばに開いてあった獣医学書を見せてくれたけど、違いがなんなのか、肥満細胞腫が なんなのかも瞬時に分らなくなり、やっぱり何も聞けないままただうなずくだけだった。 診察室に戻ると「高分化されてるのでグレードは&%t#09*;%&・・・・。」 まるで頭に入って来ず、先生に「すみません、頭がハテナでいっぱいです。」と伝えた。 ある程度の説明は覚えてるけれど、今やほとんど記憶に無いと言っても過言ではない。 そう、とにもかくにも肥満細胞腫だったのだ。あのデキモノは。 ただ先生もその「たくさんある」って事で、疑問が生じたらしく病理検査に出す話をもちかけて きた。なので私もお願いした。とっさに「いくらかかりますか?」とそれだけは聞けた。 検査料は後日結果の時に支払うことで了解を得て。 最後に受付でとっても切なくなる出来事があった。 いつもは待合室の椅子に籠に入ったしおんを置いて会計を済ますのだけれど 今日はは犬と猫と飼い主さん達が居たので受付のカウンターに籠を載せていた。 そしたらしおんが出てきて、私に抱っこしてもらおうと立ち上がった。 でもちょうどお財布からお金を出していたところだったので抱っこできずに 籠に戻ってもらおうと思ったら、籠の取っ手をくぐってしまってたらしく・・・。 普段もそういう事はあるけれど、不安定な場所においた籠だし籠ごと下ろして 抜こうと思ったら、お腹がひっかかって抜けない。その途端にしおんはパニック。 病院な上に痛いことをされた直後だったせいで、また押さえつけられたと思ったのか 今まで13年間見たことが無いほど怒った。私の手を咬み、私に向かって威嚇し・・・。 とても手をつけられる状態じゃないので、籠を倒し声をかけるだけにした。 胸が締め付けられた。普段すごく温和なしおんを初めてこんなに怒らせてしまった。 涙が溢れ出そうになった。 そしたら待合室に居た猫の飼い主さんが「よくそんなに興奮していて咬まないわね」と。 血のにじんだ手を見せ「咬まれましたよ?」と言うと「でもその程度でしょ。」って。 自分で改めて見ると、牙がとがってるせいでひっかき傷程度しか怪我してない。 あまりに怒ったしおんにビックリし、悲しみ、自分の手がどうなってるかなんて気づかなかった。 そしてその手を見てまた涙が出そうになった。こんなに、こんなにも嫌な事をされて 生まれて初めてあんなに怒ったのに、なのに私の手には穴ひとつ開いてなかった。 むしろ普段じゃれて遊んでる方がもっとたくさん傷がついちゃう感じ。 取っ手を触らないで欲しいみたいだったから、頭を撫で「ごめんね、ごめんね」って言った。 「咬まないでくれてありがとう」ってそっと言った。そしたらしおんは自分で取っ手を 外したから、待合室に居た方と受付の人にお詫びを言って病院を出た。 きっとあの声は診察中の犬も待合室の犬も猫も怖くなるほどだったと思う。 響き渡るような声だったから。去年、開いた手術痕を中途半端な部分麻酔のまま ホチキス留されたときだってあんな声出さなかったし、怒らなかったのに・・・。 病院を出たらいっぱい涙が出た。拭いても拭いても涙が出た。 しおんの事がいとおしくて。いとおしくて。しおんの前で泣くのは嫌だったけれど 今日だけ、今だけって。家についてからは、泣くのは我慢した。 その代わり、いっぱい頑張ったご褒美にnyanmyupurinさんから頂いたダチョウのお肉を あげた。おいしそうに食べてくれて、とっても嬉しかった。 しーくん、一緒に頑張って治療して行こうね。 ※パニっく状態だったため、主治医の言ってた事とかが私の頭の中で変換されてる 可能性が大です。流れだけ見といてください。 治療 ◆トム◆ 皮下輸液 なし 飲み薬 23:28 血圧を下げる薬(エースワーカー錠) ネフガード 0粒 CoQ10 適宜 コモンジュニパー ◆しおん◆ L-メチオニン 0mg位 VC 500mg ×1 ネフガード 0粒 コモンジュニパー 食事 ■トム■ メディファス 高齢猫用 ヒルズ サイエンスダイエットプロ シニア ◎ダチョウ生肉 ◎茹でたレタスとニンジン+サイエンスダイエット ヘルシーツナ オリジナル+ダチョウ生肉 ■しおん■ メディファス 高齢猫用 ヒルズ サイエンスダイエットプロ シニア ◎ダチョウ生肉 ◎茹でたレタスとニンジン+サイエンスダイエット ヘルシーツナ オリジナル+ダチョウ生肉 +d.b.f ネコちゃんのご用達 まぐろかつおぶし入り ■みーちゃん■ メディファス 高齢猫用 ヒルズ サイエンスダイエットプロ シニア ヤラー オーガニックキャットチキン ソリッドゴールド カッツフランケン ◎茹でたレタスとニンジン+d.b.f ネコちゃんのご用達 まぐろかつおぶし入り 今日の治療費 診察料 700円 処置料 1,000円 細胞診察+検査 検査料 4,500円 細胞診(外注) 消費税 310円 --------------------------- 計 6,510円 ウンチ情報:しおん、トム(形はしっかりあるが軟らかめ)、ミチロウ(硬いミイラウンチ) ゲボ情報:誰か pH情報:- ※誤解されるような記述ですが、治療、食事ともにトムの分です。 他のしおんやみーちゃんに投薬等があった場合は、名前も記述します。
by GANBARUNEKO
| 2006-06-25 23:33
| 【治療内容/治療費】
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