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皮下輸液の量
トムへの輸液量は今までで一番多いときで100mlでした。
1日2回、1回50mlずつに分けて。
当時の体重は1.8kgでした。

それで今。
体重は2kg。
日によって様子を見ながら
1日1回50~80ml程度。

これが人間だとどれ位の量になるのか計算してみました。
(本来比重少し違うので、多少の誤差はあります。ちなみにヴィーンF注の比重は1,008)

まずは最低量の50mlから。

【2kgで50mlの場合】

   2,000g(体重) / 50ml(輸液) = 40

 つまり、体重の40分の1の輸液の量です。

 人間の基準とされてる体重60kgで置き換えると

   60,000g(体重) / 40 = 1,500ml

 となりました。
 一般的な輸液バッグ1つが500mlだと考えると3つ。
 結構な量です。

 で、トムの現在の投与量のMAX80mlだと

【2kgで80mlの場合】

   2,000g(体重) / 80ml(輸液) = 25

 体重の25分の1の輸液の量です。

 人間の基準とされてる体重60kgで置き換えると

   60,000g(体重) / 25 = 2,400ml

 となりました。
 500mlの輸液バッグ5つが少し残るくらい。
 一気にこの重さが体に入ると、しんどいように思えます。

と、人間に置き換えてシミュレーションしてみたんですが
最初の頃に1日2回にわけて50mlずつだったのは
1度に入れて1度に出ちゃうよりも
なるべく1日のうちでも脱水していない状態を安定させるため、と
主治医からは説明を受けましたが、体への負担を考えると妥当だったと思います。
もちろん皮下輸液するのに拘束されることや、針を刺されることを除けば、ですが。
また通院での皮下輸液している場合は、その負担も入ってくると思います。

人間は皮下に輸液はできない*ので、比較できないけれど
単純にこの重さを体にひっつけられただけでしんどい気がします。
そしてこれは主治医とも話したのですが、もちろん輸液量が増えれば
それだけ心臓への負担も増えるそうです。
静脈への輸液と違って、徐々に吸収されるとは言え
血流量がアップするでしょうし、そうなれば血圧も上がると思うし。
現在の体の状態と、必要と思える輸液の量、そして猫さんの性格など
色々併せて主治医の先生と相談して決めるのが良いだろうなって感じてます。
実際に結構な量を入れて効果が出ている猫さんもいますし。

人間の抗がん剤なんかもそうらしいですが、1回の投与量は
患者さんの状況は考えず、一律、体表面積(身長と体重)から決めるそうです。
(一部、状態に応じて投与量を変える病院もありますが)
これと同じで、皮下輸液も同じ体重だから同じ量って事はないと思うし
応用というか個体別に調整できない獣医さんは、どうかなぁって思っちゃいます。

と、長くなりましたが、トムちんの輸液量は脱水も緩和されていることもあり
この先は50mlにしようと思います。
これについては主治医にも許しを得てると言うか
皮下輸液を始めた当初も、私が状況を見つつ
時には主治医に相談しつつも輸液の回数や量は
決めてきていたので、信頼してもらっているのか任せてもらってます。
とは言え、今回は血液検査をして数値を確認しつつって
ことではないのでもちろん自己責任です。




皮下注射を用いた維持輸液

皮下輸液のMAX量を調べてたら偶然見つけてしまいました。
ヒトにも古くから皮下輸液ってあるんですねー、びっくり!!

その中にあった輸液の最大量は以下のとおり。

皮下注射では、毎分1ml、1日量で1500mlの輸液まで注入することができる
2箇所の穿刺部位を併用した場合、輸液量は最大3000ml/日


基準となる体重が書かれていないので
日本での基準となる体重60kgとして
最大量の3,000mlを計算すると5%まで。
それをトムの体重で置き換えると100mlが最大量。
ヒトとネコの皮下の構造が違うのもあるだろうから
一概に一緒に考えられないとは思うんだけど
実際のところはどの程度なものなのだろうか知りたい。
by Ganbaruneko | 2008-09-26 16:19 | 【皮下輸液】
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