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自宅での皮下輸液に関して
私は皮下輸液は自宅で出来た方が猫さんの負担が少なくて済むし
可能なら年中温めて入れてあげた方が、冷やしちゃいけない
と言われている腎不全には特に良いと思っています。

が、輸液の温度調整や衛生管理をしっかり出来ないのなら
温めることもせず、獣医さんに往診でもしてもらって
入れた方がよっぽど良いと思います。

以前巨大SNSのコミュで、輸液を温めたあと
輸液の温度をチェックするのに、自分の素肌、つまりは
お腹にじかに当てると言う書き込みがありました。
鵜呑みにして信じる人も居ないのかもしれませんが
私個人としてはそれはとても危険だと思いました。

と言うのは、輸液バッグは種類によって
容器の厚み・形状も違います。
私が使っていた当時のヴィーンF注は
容器を触ると温まってないな、って思っても
実際に出してみると熱すぎたりしました。
これを皮下に入れたら
粘膜や筋組織がどうなるか
容易に想像できると思います。

私は温度を測るのに、ちょうど赤ちゃんの
ミルクの温度を確かめるように
(ラインの部分はすっかり流した後で)
手首に垂らしてみたり
寒い日など自分の皮膚温度が下がっていたりして
はっきりとした判断つかないときは
直接触れないように最新の注意を払って
口の中(ベロの上ではなく、唇の裏などの
粘膜の部分)に垂らしたこともあります。
この方法がベストだとは言わないし
あくまでわたしなりの最善策でしかないのですが
少なくとも熱すぎて、トムに火傷させたことは無いです。
(ちなみに温めるときは、熱すぎない温度で
ゆっくり時間をかけて温めていました)

せっかく自宅での輸液が出来るようになっていても
使い方を間違えてしまっていたのでは
リスクを背負って許してくださった獣医さんにも
何より皮下輸液を受ける猫さんたちに
申し訳が立たないです。
本当に本当に細心の注意を払って欲しいと思うのです。

腎臓病の猫の場合は、日に2度の輸液のほかに
食べてくれなくて四苦八苦していたり
その上決まった時間に投薬もあったりとで
休まる暇も無いかも知れませんが
何のためにそれらを一生懸命やっているのか
もう一度きちんと見つめ直して欲しいなと思います。
by Ganbaruneko | 2007-11-02 18:01 | 【皮下輸液】
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